私のレジアスエースは2WD。
フロントエンジンリヤ駆動でレイアウト的には乗りやすいはずなのですが、
ちょっとした段差や傾斜であっても簡単にホイールリフトしてトラクションが掛からなってスタックしてしまいます。
画像は保管場所の草むらです。入り口が僅かなスロープになっています。
かなり意識してまっすぐに、かつ厳かに進入しないとあっけなくスタックします。
もしくは勢いで「ドッカーン!」と突入するしか無い。
購入前の調べでそういうものだという事は把握していましたが、
それにしても笑ってしまうほど走破力がない・・・
仕事で使われる方が4WDありきでグレード選択するのがよくわかります。
さて、日本のサーキットは敷地面積や騒音等の兼ね合いから大抵僻地にあります。
アプローチするまでの道路環境はお世辞にも良いとは言えません。
これからの時期は雪も降るし路面も凍結しますので、こんなショボい走りはイケてない。
ということで、機械式LSDへ換装することにしました。
作業を拝見させて頂きつつチョコチョコと画像取得させてもらいました。
<OS技研社製ワンボックス専用L.S.D OSスーパーロックネオforハイエース>
個人的にはエンジンパーツでもクラッチでもギヤパーツでもモノがOS技研から出ていれば他社製品と比較せずOSの一択。
OSよりイケてるっていう製品は見たことが無い。
(個人的意見ですwww)
2WAYのトルクセンシティブ機械式LSDになります。
OS技研の標準仕様は使用環境を鑑み、マイルドな仕様に設定されているようです。
そのせいか機械式LSDを知っている人だと物足りないらしい(笑)
ということで、標準よりロープロファイルのカムが組み込んだオリジナル仕様を選択させてもらいました。
(ロートルクで差動制限が始まるようになるのでよく効く)
<デフケース内に装着されたLSD>
ファイナルギアの組込みやピニオンとファイナルのバックラッシュアジャストも拝見したかったのですが、タイミング悪く即時処理業務が入ってしまってパソコンをコチョコチョやってたらあっという間に組み上がっていました。
<リジットアクスルの分解を初めて見ました。>
組み付け後に試走もして頂き完了。
9:30頃入庫して、バラし→デフ組み上がりまでが約50分。
車体への組み付け→試走終了が終わったのが11:45頃
めっちゃ速いですよね!
交換後、直線的な国道を30kmほど乗りましたが、踏んだ時の転がりというか車体の進みが良いのが体感できます。しっかり前に出るので舵の入りも良いです。
機械式LSD特有のチャタリング音はほとんどしませんね。
(個人的にはもっとバキバキ音がしている方が好みです・・・www)
低速での差動制限時もスムースです。
わざとクネクネした道で帰って見よう!!!
今回LSDの組み付けをして頂いたのは、
所沢のチャレンジレーシング様
ポルシェ専門のレース屋さんです。
所沢インターからすぐなのでアクセス良好です。
チャレンジレーシングの皆様、本日はありがとうございました。
<おまけ>
レジアスエースはライトトラックカーゴ的な位置付けの車両です。
小型車の車両規格を活かして市街地での配送や1トン程度の貨物の運搬をターゲットに開発されているのでしょう。
堂々とオープンデフなのはコストの問題もあるでしょうけども、長いボディでもFRの大きなハンドル切れ角と組み合わせて狭小路を意識せずクルッと廻れるというメリットにもなる。
誇大表現すれば整備された道路を軽快に走る「都会のビジネスカー」と言える(笑)
4WDがラインナップされているのもベースコンセプトとして舗装が悪かったり勾配のキツイ環境や積雪や凍結路となる寒冷地での使用はメインストリームと想定していないと見る事も出来ます。
機械式LSDへの換装で最小回転半径等、小回り的な要素は若干スポイルされますが、トータルパフォーマンス的には大きく向上したはず。FRでイケてる運搬車に仕上がると良いなー